夜行日和

短歌まとめ

ハンバーガー

うつくしい色のインクの匂いしかわたしの手からしませんように

ざわめきに埋もれて歩く昼食のハンバーガーの切れ端のように

昨日から虫歯がとても痛むので食べやすく切った愛をください

信じてた悲しみだっていつまでもいっしょになんていてはくれない

この外の世界と繋がっていることの確認のためカーテンあける

かけちがえた釦のようにもういちどはずしてとめられないこころたち